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レッスン室無音鍵盤とショパくん.JPG

脱力感・分離感の正体

確かに以前より、脱力感と分離感という言葉はよく使われていると思います。ピアノの世界ではちょっとブームになっているかもしれません。トレーニング用の器具が売られています。これも以前より増えました。ちょっと驚いています。しかし以前からあった某社の、木製のボードにボッチを張って使う物について考えて見ますと、指を持ち上げて動かす鍛え方なので脱力感と分離感を得る結果にはなりません。また、他社の物も残念ながら似たり寄ったりの指を鍛えることに着目した物と言えます。

人間の感覚器官は外部の情報を得て自分の状況を認知する「知覚」
が備わっている

(「脳のはたらきと行動のしくみ」八田武志著)

この知覚によって感覚情報が処理される

藤本先生は明確に脱力感、分離感と仰っていました。処理されるべきは情報は脱力感と分離感です。順序としてはまずこの感覚機能へアプローチして自分の状況を認知する必要があるということになります。
 

ピアノを弾く時に働く知覚とは?

それは打鍵した時に皮膚や筋肉や骨からの刺激情報を受ける触覚機能を通して、それから音を聴いて、打鍵がどのような結果を生んだかという  "解釈" を脳へ送り返すフィードバック信号になります。脳からすればほんの一瞬のできごとですが、その積み重ねが自分の感覚を鋭敏にし自分を変えていく、打鍵を変えていくことにつながります。

 

打鍵後のフィードバックには藤本先生が考案し製作されていた無音鍵盤が威力を発揮してくれます。

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無音鍵盤を使ってみると分かりますが普通のピアノのように音階が出たらトレーニングはできません。

その代わりにコツ、コツッ、という底に落ちる音がします。その音の強さやスピードで打鍵の状況を知ることができます。ここでは聴覚機能が大いに働かされます。すべての結果は脳へフィードバックされ経験として蓄積されます。

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視覚機能もただ楽譜を読むだけでなく楽譜の内容に体の各構造を反応させる必要があります。上級者は特に音符一個一個を読んでいるレベルではないので、これは重要になってきます。

 

視覚・聴覚・触覚機能が高度に複雑に利用されているのがピアノ演奏の知覚活動であると言えます。タッチの研究は知覚によって行動を起こすことから始まるのです。

 

藤本先生はもちろん解剖生理学、脳神経学、行動心理学など深く勉強されていました。レッスンでは

時々そのようなお話をされていました。

しかし私達教わる側はそんなことを一切勉強する必要はありません。自分の神経感覚を相手にすればいいだけです。それほどすっきり一貫性のあるテキストをまとめられました。ただ従ってトレーニングをするだけです。正しくトレーニングをして感覚を鋭敏にし、日々アップデートしていっていただきたいと思います。

嬉しいことに指は実際速く動くようになりますし、その他に良い事が色々付いて来ます。


ということで、脱力感・分離感が何なのかという感覚の正体についてお伝えしました。
 

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